台湾のレトロな街並みは日本と似ている?汚い・きれいが混じる特徴

台湾街並み

 

「台湾は日本の街並みと似ている?」「でも汚いんじゃないの?」
これから台湾に行く予定の方は、台湾の街並みが気になりますよね。

 

日本人で台湾好きな人が多いのは「日本と街並みが似ている」「レトロな日本風の街並み」があるためです。台湾の街並みが日本と似ているのは、今でも日本統治時代の建物が多く残るから。

 

しかしその一方で「街並みが汚い」「環境が整っていない」という声もあるのが事実。レトロな台湾の街並みは魅力ではありますが、汚い場所が多いと、女性同士の旅だと治安が不安になってしまいますね。

 

結論→台湾は汚いときれいが混在します。日本のように何でも「完璧」を求める人たちではなく、台湾は現在も成長を続けていてこれから発展が望める地域。簡単にいうと日本の昭和や明治のような人や建物が多いわけですね。

 

実際に台湾に行ったときの写真を交えて、台湾の街並みの様子を紹介したいと思います。

 

台湾の街並みが日本に似ている理由

台湾街並み

 

まずは台湾の街並みが日本に似ている理由から紹介します。日本人が台湾に行くと、日本と街並みが似ている部分が多いので「外国に来た感覚が少ない」「日本のような居心地の良さがある」と感じる人も多いようです。

 

日本でおなじみのお店が多いから

台湾街並み

 

まず台湾が日本の街並みと似ている理由に、セブンイレブン・ファミリーマートなど日本のコンビニをよく見かけることが挙げられます。

 

たとえば台湾の九份に行くと、セブンイレブンが見えてきます。日本にもあるコンビニが台湾にあれば、買い物の仕方も同じなので心強いですよね。

 

外国人とのやりとりだと緊張しちゃう私も、台湾のコンビニは心理的なハードルが低いと感じられました。台湾のコンビニ店員は日本のように「会員カード持っていますか?」「温めますか?」など細かいことは聞いてこないので安心してください。

 

基本やりとりは、店員さんがレジでバーコードを読み取る→お金を渡す→お釣りをもらって店員さんが「ありがとう:谢谢」と言ってやり取りが終わります。

 

日本統治時代の建物が残っているから

台湾街並み

 

台湾には今でも日本統治時代の建物が残されています。統治時代の建物は、日本で見かける明治や昭和初期の建物とよく似ているので、日本人が台湾を「レトロな街並み」だと感じるわけです。

 

日本統治は、1985年(明治28年)から1945年(昭和20年)まで続きました。統治時代に日本の企業が入っていき、日本式の重厚な建物が建築され、今でも台湾に残されています。

 

日本も明治や昭和初期に建てられた建築物が残っているところがありますが、その雰囲気と台湾のレトロな建物はよく似ています。たとえば上記画像の、今は博物館として使っているもとは「日本勧業銀行台北支店」の国立台湾博物館もその一つです。

 

日本人の人柄と似ている部分がある

台湾街並み

 

私が台湾に行ってみて思ったのが「日本人みたいに公共施設では静かにしている人が多い」と感じたことです。

 

日本から台湾に行く場合は、最初に台北桃園国際空港に降り立つことが多いです。台北桃園国際空港から台北に移動するためMRTに乗車したら、乗車している台湾人は、車内で大きな声で話す人もおらず、日本人と似ている部分があると思いました。

 

MRT内では、電話で話す人が多く日本と少しマナーは違うようですが、人に迷惑をかける行為をする人は少ない印象があります。逆にMRTに乗車している白人の声がデカすぎて、台湾の人が嫌な雰囲気を出していたこともあるくらい。

 

もちろん台湾人は日本人とまったく同じじゃないです。飛行機で真っ先に席を立ち降りようとする人たちはほぼ台湾人で、日本人はのんきに座り競争意識が低い感じ。飛行機に乗っていた日本人は北海道人が多いので、余計にのんびりな人が多かったのかもしれませんが。

 

それでも台湾人は、日本と同じ島国なので、考え方や道徳も似ている部分があるように思いました。

 

地下鉄や電車はほぼ日本と一緒

台湾街並み

 

鉄道の発展も日本統治時代が関与している関係もあって、地下鉄や電車はほぼ日本と同じです。MRTの乗り方は日本と変わらないので、迷わない人が多いと思います。

 

台湾にあるローカル線から見る駅の様子も、日本の田舎で見る駅と変わりがありませんでした。違うことといえば、台湾はMRT内でガンガン冷房をかけていること、ローカル線でお弁当や飲み物など車内販売があること。

 

日本の電車でも昔は、電車内で駅弁を食べるのが楽しみでしたよね。今では車内販売の効率が悪いことから、日本ではほとんど見かけることがなくなりました。

 

台湾のMRTは飲み食いが一切禁止ですが、ローカル線は駅弁の車内販売があるくらいなので、車内で飲み食いOKです。台湾に行ったら、ローカル線の電車内でお弁当を買って食べるのも、ひとつの楽しみですよ。

 

台湾のレトロな街並みが楽しめる迪化街(ディーホアジェ)

台湾街並み

 

台湾で日本の街並みと似た場所に行きたいなら、迪化街がおすすめです。ガイドブックによっては「ティーホワジェ」と書かれていることもありました。

 

迪化街は問屋街のことで、乾物・布地・漢方などが売られています。日本の明治や昭和初期を思わせる建物が多く残されていて、バロック風の建物を保全している地域です。

 

古い建物をリノベーションしたおしゃれなお店も見かけます。迪化街のポイントは「レトロ」「問屋」「リノベ」で、レトロでかわいい雑貨やカフェ・食べ物屋さんも利用できます。

 

  • 観光名:迪化街(ディーホアジェ)
  • 住所:台北市大同区迪化街
  • アクセス:MRT北門駅や中山駅から徒歩10~15分

 

 

台湾の街並みが汚いと感じる理由

台湾街並み

 

台湾の街並みは、日本ほど小ぎれいに建物を管理していないので、「汚い」と感じる人もいると思います。九份の民宿から見かけた建物を見てみるとわかるように、「外壁が汚れたら塗り直す」「綺麗に管理する」という感覚が台湾人にはないようです。

 

もしかしたら日本人が、「家の外壁は10年ごとに塗り直さなければならない」「近所迷惑を考えて景観を考えないといけない」という概念にとらわれ過ぎているのかもしれません。台湾は雨が多い地域なので、古い建物はどうしても雨だれで外壁が汚れてしまうようです。

 

台湾街並み

 

台湾はマンションのような集合住宅が多い様子で、写真のように壁が薄汚れている建物を多く見かけました。もしかしたら台湾のこういった建物はかなり古く、古くても今でも対応できる建物なのかもしれませんね。

 

台湾街並み

 

この写真は、迪化街に行く途中で見かけた路地。街の景観を考えずそれぞれ違う色や文字の看板を出すところは、日本でも見かけるさびれた商店街のような雰囲気があります。

 

台湾街並み

 

九份から近い瑞芳駅周辺の路地に入ってみると、建物の横に荷物がたくさん積み上げられている様子も見られました。瑞芳駅周辺にある商店街は観光地化された様子もなく、庶民的で、日本の古い商店街を思わせるつくりでした。

 

台湾の路地を入っていくと、あまりきれいに整頓されていないので、日本と比べると「汚い」という印象を持つ方もいるのだと思います。通路に平気で物を置く、整理整頓されていないお店などを見ると、日本と台湾は違うと思ってしまいますね。

 

台湾の街並みがきれいな場所

台湾街並み

 

一方で台湾も観光地化された場所はきれいです。台湾の地下街や駅などは綺麗に管理されています。

 

台湾街並み

 

観光地化されている「国立台湾博物館」がある二二八和平公園は、南国の雰囲気がある樹木が植えられ、中国の雰囲気がある建築物も楽しめました。

 

台湾街並み

 

また台北駅周辺も街並みがきれいです。駅前はビルが多く、日本の都市部とそれほど見た目も変わりがありません。

 

台湾街並み

 

注意したいのが市内を走るバイクやバス。歩行者が歩道を通行中であっても、バスは平気で曲がってくるので周りの様子に注意してください。

 

台湾の街並みは日本に近くもあり遠くもある

台湾街並み

 

日本人が台湾に行くとレトロだと感じるのは、古い建物を大切に残し今でも使っているからなのでしょう。それが日本だと「耐震化がどうだ、外壁の塗装がどうだ」など細かい問題が気になって、古い建物がどんどん壊され新しく変わってしまっています。

 

日本が新しく生まれ変わるのはいいことですが、その一方で日本らしい街並みは失いつつあるのも事実。台湾はそういった点で、古い建物も活かしているのがいいですね。

 

また台湾が日本に似ているのは「日本企業のロゴを見かける」「統治時代の建物がある」ため。やはり中国の文化も入った国なので、異国の建物も魅力的です。

 

私が台湾から日本に帰ってきたとき思ったのが「日本は小ぎれいすぎる」「整いすぎて寂しい街」「どんよりしていて経済が落ち込んでいるみたい」な薄暗い雰囲気を感じました。台湾はこれからも発展を遂げるだろう街並みで、悪く言うと汚い部分もありますが、これからどんどん進化して綺麗に変わっていくんだろうなというワクワク感があると思いましたよ。