台湾と香港旅行どっちがおすすめ?

台湾と香港

 

「旅行するなら台湾と香港どっちがいい?」「安いのはどっち?」
日本からの旅行先は、台湾・香港どちらも人気です。しかし台湾も香港も似ているようで特色が異なるため、どっちを選ぶのか迷いますよね。

 

台湾・香港どちらにすべきか迷ったら、それぞれの特徴を比較してみましょう。「旅費はどっちが安いのか?」などで比較してみてください。

 

台湾と香港の位置関係を地図で確認してみよう

まずは、台湾と香港の位置関係から確認してみましょう。

 

 

台湾と香港を比較してみると、かなり近いことがわかります。

 

日本でいえば、沖縄本島から台湾に行くくらいの距離です。沖縄から台湾まで飛行機なら1時間30分で行けるので、台湾から香港までも同等だといえます。

 

しかし台湾の大きさは36,193 km2で九州くらいなのに対し、香港は1,104km2日本でいうひとつの街くらいです。1泊2日のように日程が短ければ香港、3泊4日以上が確保できるなら台湾を選ぶと楽しめます。

 

台湾は中国大陸から完全に離れた島国なのに対し、香港は中国大陸とも続いているので、日数が確保できるなら、近くのマカオに立ち寄る人も多いです。

 

台湾と香港はどっちがおすすめ?

台湾と香港
台湾と香港どちらを旅行先として選ぶか迷ったら、2か所どちらも行く方法もおすすめです。それぞれの特徴を比較しながら、自分に合ったプランを見つけましょう。

 

台湾と香港は2か国旅行ができる

台湾と香港は、飛行機でも1時間ちょっとの距離です。ツアーでは台湾と香港2か所をめぐるツアーも販売されているくらいです。

 

2つの場所をまわるなら、台湾2泊に香港1泊をおすすめします。香港はそれほど広くないので1日で回れますが、台湾の台北は広いため2泊あると余裕です。

 

台湾と香港をめぐるツアーは、飛行機が1回プラスされるため、10万円からが目安です。もちろん自分たちでLCCや格安宿を探せば、10万円以下でも旅行はできます。

 

台湾から香港までの飛行機の値段

台北から香港までの航空運賃は、片道1万円が目安です。キャセイパシフィック航空や、チャイナエアラインなど格安航空会社を選べば、1万円前後で行けます。

 

台湾と香港どっちが安い?

台湾と香港ツアー、どちらも3万円台からあります。地図で見るとわかりますが、日本から台湾のほうが近いので、移動時間は台湾が少ないです。しかし台湾は広いので、台湾内での移動時間は長くなります。

 

台湾のよさは、物価が安い・性格が日本人に似ていることです。香港は台湾と比べて都会なので、都会的な魅力があります。

 

また台湾だと片言の日本語が話せる人もいて、日本にいるような感覚で過ごせます。香港で日本語を話せる人は少なくいです。

 

「とにかく安く旅行したい」を優先するなら、物価が安く、食べ物やホテルも安い台湾がおすすめです。

 

 

台湾・香港・中国の違い

台湾と香港
台湾・香港・中国は、日本にとって違いがわかりにくいです。外見も似ているため、日本人から見ると区別がつきにくいかもしれません。3つの地域の違いを知るなら、それぞれの関係性や特徴を理解しておきましょう。

 

歴史背景の違い

台湾は1945年に日本が第二次世界大戦に敗れるまで、日本に統治されてきました。日本統治が終わると、台湾は中国の一部となります。

 

中国では、孫文が率いる「国民党」と、毛沢東率いる「共産党」がありました。しかし孫文が亡くなると国民党は共産党を弾圧し、2つの党で対立がはじまります。

 

台湾の日本統治が終わると、台湾を治めたのが国民党です。国民党は共産党との戦いに苦戦したため台湾に逃げ込み、台湾で共産党を防ぐことに成功します。現在でも台湾と中国の争いは続き、台湾は「中華民国」が統治しています。

 

一方で香港は、中国の「特別行政区」です。もともと香港はイギリスが統治していましたが、1997年に中国へと返還されました。

 

香港はイギリス影響を強く受けることで、中国とは異なる経済成長を見せてきました。今でも香港は中国の一部ですが、若者の間で中国からの独立を願う人が多くいます。

 

言語の違い

台湾では中国語(北京語)を使用しています。ほかにも高齢者の間では台湾語が使われ、原住民の言語も存在します。

 

使われている文字は、中国の簡体字ではなく、伝統的な繁体字です。繁体字は画数が多く、日本で使われている漢字と異なるため、日本人が台湾の漢字が読めない文字もあります。台湾は日本統治時代の影響を受け、ひらがなやカタカナ表記もあるのが特徴です。

 

一方で香港の公用語は、広東語です。またイギリス統治時代の影響も受けているため、国民の40%近い人が英語を理解します。

 

台湾・香港・中国では、台湾人と中国人は同じ中国語のため言葉が通じます。しかし広東語を話す香港の人と、台湾人は話すことができません。

 

使われているお金の違い

台湾と香港
台湾・香港・中国は、それぞれ使われているお金が異なります。台湾は「台湾元」や「台湾ドル」と呼ばれるお金で、中国は「人民元」です。香港も独自の通貨を発行していて、「香港ドル」を使っています。

 

日本から台湾と香港の2つの地域に行くなら、両替しなければなりません。それぞれの地域では政府も異なるため、パスポートも違うものを持っています。

 

結局台湾や香港はどこの国の領土なの?

ここまで読み進めてみて「結局台湾は独立国なの?」「香港も独立しているの?」と疑問に思った人も多いと思います。台湾はほぼ1つの国だといえますが、香港は中国に属する地域のひとつです。

 

香港は中国ではないと思っている人が多い

香港はもともとイギリスの思想を受けているため、「自分たちは中国人とは違う」と考える人が多くいます。若い人の間では中国からの独立を求める人も多いのですが、中国側は認めていません。

 

台湾は独立した国に近い存在

台湾は独自の政府があり、中国から独立した国だといえます。現に、台湾人の多くは、台湾は中国ではなく1つの国だと考えているようです。しかし中国側は台湾の独立を認めていません。

 

日本人が台湾に行くと「日本っぽい」と感じるのは、日本統治時代の影響がまだ多く残っているためです。台湾では日本のテレビ番組も放送され、日本のアニメやファッションの影響も強く受けています。

 

また台湾に行くと、台湾人は日本人ともよく似ています。台湾は中国の共産党の影響を受けておらず、考え方も日本人と似ているため、日本人から見ても台湾人は親しみがあるはずです。

 

台湾と香港を比較して好みの場所に行こう

台湾と香港
東京のような都会的な場所が好きなら香港、田舎ののんびりとした雰囲気が好きなら台湾がおすすめです。台湾は温かい人も多く、日本語が喋れる人もいるので、海外旅行初心者だと敷居が低いと思いますよ。